我が家は第2子出産にあたり、夫婦で育休を取得する予定です。
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男性の育休は、女性に比べてまだまだ一般的ではないのは皆さんご存知の通りです。
今回、我が家もその一般的ではない男性育休を取得するにあたり、いろいろと考えさせられることがありました。
今回は、我が家の話だけでなく、もう少し一般化して、男性の育休についての自分の考えをまとめてみました。
Contents
男性の育休が必要だと思う理由
個人的には、男性育休って、必要だと思うんですよ。
核家族化が進んだ現代では、女性ひとりに子育ての負担がのしかかっていて、それによって、今いろんな弊害が出ていると思います。
女性の精神的な負担の面では、
- 産後うつの問題
- 妊娠から生後1年の間の母親の自殺
- 子どもの虐待
とか、
社会的な負担の面では、
- 女性が働きたくても働けない
- それに伴う男女間の賃金格差
- 女性の貧困
- 子どもの貧困
- 少子化
- 経済の縮小
などなど。
みんな薄々気づているはずです。それなのに、
どうして女性にばかり負担が偏り続けるのでしょうか。
どうして、こんなに男性育休は浸透しないのでしょうか。
世の男性が育休を取らない理由
私が感じているのは大きく2つです。
子育ては母親がするものという意識
まだまだ日本では、「男は外で働き、女は家で家事育児」という性別役割分業が根強くあり、またそれに反対の意見の人ですら、その意識は無意識の中に刷り込まれているということは、身を持って実感しています。
とくに子育ては、母親が主体になってするものという意識があり、父親である多くの男性は、自分が“世話をして”育てるという当事者意識がないと思います。(子育てのために“稼ぐ”という意識。)
そうなると、当然、育休を自ら取るという考えはハナから出てこない。でもそれはけしてその個人が悪いということではなくて、社会全体が醸し出している空気がそうなのだと思います。
ただ、妻が夫に育休を取って欲しいと思っているのに、
育休なんてとれる雰囲気じゃない
うちの会社は無理
というのは、正直、私には言い訳にしか感じません。
育休を取るか取らないかは、結局は「本気で取る気があるか、ないか」でしかないと思っています。周りに迷惑がかかるとか、しわ寄せがいくから言い出せない。それは女性だって同じです。そんな中、女性は育休を取得したり、退職したりしているのです。
けして仕事を軽んじているわけではありませんが、一社員が数か月休んだところで、会社は何事もなく回りますし、代わりはいくらでもいて、周りだってそこまで他人のことを気にかけていないのでは、と思います。
何のために働いているのか?会社のためという人はそれでいいですが、多くは、自分のため、家族のためですよね。
やはりまだ多くの男性はそこまで当事者意識がないのだと感じます。
収入面
もう1つの理由として考えられるのは、やっぱり収入が減るからでしょうか。
夫婦の収入バランスを考えたときに、現代社会では、夫の収入の方が妻の収入より多いという家庭が多数派であることは現実としてあるのでしょう。
そうなると、稼ぎ頭の夫が休むというのはあまり考えないのはわかります。
女性が専業主婦や、パートタイム勤務だった場合、女性が子育てを引き受けて、男性が稼ぐ。共働きでも、夫の収入が占めている割合が高ければ高いほど、夫の育休は遠のきそうです。
ただ、今まで何回も書きましたが、会社員は条件を満たせば、雇用保険から育児休業給付金が出ます。
月額賃金の67%ですが、実際には社会保険料が免除されますし、手取りの67%ではなく、通勤手当なども入れた総支給の67%なので、実際もらえる金額は、実際は手取りの7~8割近くになります。
この事実を知らないで、なんとなく収入が減る、と思っている方も多いのではないでしょうか。
給付金をもらえる条件にないとか、その数万円が減ると相当生活が厳しくなる、あるいは立ち行かなくなるのであれば、育休は勧められませんが、なんとか生活できるレベルであるなら、男性が育休を取得することのメリットは収入減以上に大きいのではないかと思います。
実際、自分は育児休業給付金をもらう権利があるのか、もらえるとしたら一体いくらぐらい支給されるのかを計算してみる、これもぜひ男性にはしてもらいたいです。
育休と一言で言っても、中身はさまざま
また、この問題を考えるときに思うのが「男性の育休」と一言に言っても、パターンによって、中身がかなり違うということです。
同時に休むのか交代か
男性の育休に対する反対意見を見ると、家にいられても困るとか、家事が増えるという意見が多いような気がするのですが、それは、妻も家にいる場合ですよね。
男性育休の話題になるとき、なぜか妻も家にいる前提のイメージが多いと思うのですが、共働きであれば、今回の我が家のケースのように、交代で取得して妻が働いている間、夫が家にいるというパターンもありますよね。
これだけ共働き世帯や、仕事を続ける女性が増えているのですから、交代取得は検討してみる価値があると思います。「パパママ育休プラス」なんかは、同時取得でも交代取得でも利用できるので、共働きなら尚さら、もっと利用してもよい制度だと思います。
もちろん、同時取得も意味は大きいと思います。
とくに産後すぐの新生児期は母親ひとりでは想像以上に大変です。
物理的な面よりも、精神的な面で大変なのです。
この時期に夫婦ふたりで子育てをすることは、母親の孤育ての解消にもなりますし、父親の当事者意識も生まれ、きっとその後の家庭運営にプラスに働くのではないでしょうか。
取得日数
取得期間も、数日だけ、なんて育休とは言えないですよね。
たった数日、形だけ「育休」を取得しても、休まないよりはましかもしれませんが、何の解決にもならないのではないでしょうか。
100歩譲ったとしても、少なくとも1か月は取得して欲しいです。
たった数日でも「男性の育休」が広がることは、第一歩としては意味があるかもしれませんが、それで満足されては困ります。数日の育休と1年の育休は同列では語れません。
育休以外の形
また、どうしても育休取得は難しい場合は、育休という形にとらわれなくても、出産前後に有休をまとめてとるとか、産後しばらくの間は残業せずに定時で帰るとか、可能であれば在宅ワークを取り入れるだけでも、かなり違うと思います。
制度がないのなら、会社に交渉してもよいと思います。
現実はそれすらもしようとしない男性が多すぎます。
結論:子どもが産まれたら、男性も働き方を考えるべき
こう考えていくと、男性の育休にもいろんな取得方法がありますよね。
どれも検討に値するものだと思いますが、実際は、検討すらされていない状況ではないでしょうか。
いろいろな取得の形や、制度を知り、検討する。
まずはここからではないでしょうか。
今、いろんな団体や、個人でもそういったことを発信している人が出てきているところだと思います。私も発信していきたいですし、もっともっとそういった活動が広まってほしいと思います。
子どもが産まれたら、男性も働き方を考えるべきです。
これは、今まで多くの女性がやってきたことです。
男性の皆さん、お子さんが産まれるのなら、まずは、本気で、踏み込んで、具体的に働き方を考え、夫婦で話し合いましょう!
子どもが産まれたのに、妻と話し合いもせず、自分だけ今まで通りの生活をしようというのは、親になった意識が低すぎますし、妻や子から嫌われても当然です。
これからは、いろいろな働き方の選択肢を考え、家族で話し合った結果、夫も妻も納得のいく、それぞれの家庭にあった方法がとられるようになって欲しい。そう思います。
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