夫の育休

【夫の育休】 周りのリアルな反応からパタハラを考える

投稿日:

我が家は今、夫婦で育休をとっています。

男性の育休については今までも記事を書いてきましたが、今回は、周りのリアルな反応とパタハラについて書きたいと思います。

”男性も育休が取れる”ということ自体は、一昔前よりも浸透し、可能なら育休を取りたいと思っている男性も増えている気がします。

しかし、実際は男性の育休取得はまだたったの3パーセント台

男性育休が増えない原因はいろいろとあると思いますが、そのひとつに、周囲の理解がないということがあるのではないでしょうか。

男性1
うちの会社ではムリ

男性2
男で他に取ってる人なんかいないよ

男性3
そんなの取れる雰囲気じゃない

夫も気にしていました。前例もないし、職場は中高年男性が多く、男が育休なんて行ったらなんて言われるか、と。
はたして、会社側の反応はどうだったのか。夫の場合を紹介します。

 

夫の会社の反応

不安はありましたが、私の押しもあり、夫は育休を取ることに決めました。

夫が育休を取る気になったいきさつはこちら↓

夫が育休を取るにあたり、会社へのアプローチの時期や方法は、実際に男性で育休を取得している方々のブログを読みあさり、私も夫と一緒に作戦会議をしていました。

 

育休半年前、上司の反応

作戦のひとつとして、育休取得の半年ほど前から、軽く意思表示をしておくことにしました。

実は今度ふたりめが産まれるんですよ。
それで、育児休業考えてるんですよねー

上司の反応は、

上司
そうなんだー、でもまだ先でしょ?近くなったらまた言ってー

だそうです。

拍子抜け。

上司と言っても、最近上司になったばかりで、年齢も夫とたいして変わらないということもあり、理解があったのだと思います。

 

育休2ヶ月前、正式に希望を申し出

その後、とくに何も言われることもなく、育休開始2ヶ月ほど前に、夫は正式に上司に育休取得の希望を伝えました。

前にもお話したんですが、妻と交代で育休を取りたいと思っていまして。
上司
あー、そうだよね。じゃあ、総務部に伝えるから。
上司
今度担当者が来るから、手続きのこととか直接説明聞いて。
わかりましたー。

 

総務部担当者の反応

数日後、夫は総務部の担当者と話をすることに。

まさかダメって言われないよね?
まこまま
それはないんじゃない
何言われるんだろー嫌だなー

夫は何を言われるか恐る恐る会社に行きました。で、どうだったか聞くと。

総務担当者
いやー、男性でははじめてですね。
総務担当者
書類は、これとこれです。開始1ヶ月前までに提出してください。
総務担当者
あとまた必要な手続きがあればこちらから連絡しますから。
わかりました。(え?終わり?)

こんな会話と育休中の給付金のことや取得可能期間などの説明で終わったそうです。

こんなに簡単に取れるんだ。
まこまま
ほら、気にしすぎだよ

会社の反応は、本当にこんなあっけないものでした。

 

同僚の反応

しかし、厄介だったのは、同僚や先輩でした。

同僚
何?育休とるんだって?いいなー仕事休めて
先輩
父ちゃんが稼がなくてどうする
同僚2
もう昇進あきらめたんだー

もちろん、理解してくれる人もいて、

同僚3
仕事より大変かもよー
先輩2
パイオニアだね、すごいよ。
先輩3
俺も取りたかったな。

などなど。

まあ、地方のおじさん集団なので、賛否両論、これがリアルな反応でしょうか。

 

でも、これってハラスメントじゃない?

夫の職場の同僚や先輩の反応は、まあ、想定内のものでした。

まこまま
やっぱりそういう人いるんだね
ホント、嫌になるよ

想定内だったので、別に夫も私もそれに過剰反応することもなかったのですが、こういう人ってリアルにまだ多いんじゃないかと思うんです。

でも、これって、よく考えたら、ハラスメントですよね。

つい先日も、育休を取得しようとした男性に、会社が育休取得妨害をしたり、その後も不当な扱いをしたことにより、男性がうつ病を発症し、企業を訴えるというニュースがありました。

ニュースの詳細はこちら(毎日新聞の記事に飛びます)→パタハラ:休職命令は無効 男性が仮処分申請

いわゆるパタハラです。

「パタハラ」とは、パタニティー・ハラスメントの略。男性が育児参加を通じて自らの父性を発揮する権利や機会を、職場の上司や同僚などが侵害する言動におよぶことを、パタニティー・ハラスメントと呼ぶ。パタハラは男性社員が育児休業をとったり、育児支援目的の短時間勤務やフレックス勤務を活用したりすることへの妨害、ハラスメント行為を指す。

出典 『日本の人事部』人事労務用語辞典

この会社の対応は、あからさまにひどいものですが、相手が不快に感じたり、傷つく発言というのは、その時点で、セクハラやパワハラと同じ、立派なハラスメントですよね。

 

会社よりも厄介な家族や親戚

ちょうどこの記事を書いている時期は年末年始で、普段は会わない親戚や自分の親たちに会う機会がありました。

夫は育休を取っていることを、親や親戚には隠しています。

古い人たちだから、何を言われるかわかったもんじゃない

だそうです。

私は嘘をつくのはあまりいい気はしなかったのですが、夫が育休を取っていることを話していなくても、会話の中で、

親戚
男は大黒柱で一家を養わなきゃならん

という発言があったり、そういう会話の流れがあったりしたので、

まこまま
たしかに育休とってるって言ったら何言われるか…

と思い、私もあえて言いませんでした。

仕事上では口には出さないとしても、家族や親戚となるとオブラートに包むこともなく直で意見を言いがちですよね。職場よりも家族や親戚の方が、場合によっては厄介なのかもしれません。

 

【まとめ】パタハラを無くして男性育休を取りやすくするために

今回、夫が育休を取ったことで、男性育休に対するリアルな周りの反応を知ることができました。まだまだ世間では、男性が育休を取ろうとしたときに、心無い発言や、批判的にとらえる人もいるのはたしかです。

でも、私が言いたいのは、やっぱり男性育休に対する見方は厳しい、だから取れない、ではありません。

男性育休に対するそういった発言は、今の時代、ハラスメントになるので、そんな人たちに気を使う必要なんてない。ということ。

そして、ツイッターでも呟きましたが、

こういったことはハラスメントだという認識が広まれば、そういった発言をする人も少なくなり、社会全体の認識も変わってくると思うので、それを広めたい、ということです。

セクハラやパワハラも、一昔前は今より横行していましたが、「こういう言動はハラスメントになる」という認識が広まり、今では人々の意識もかなり変わりましたよね。

パタハラも、数年後には、

常識人
え!?今どきそんなこと言う人いるの?あり得ない

となると思いますし、なってほしいです。

そのためにも、もしそういった発言を見聞きしたら、

それはハラスメント。今どきその発言はアウト。

と、SNSで発信したり、リアルの世界でも反応していく人が増えて、どんどん男性も育休が取りやすくなればいいのになあと思います。

まこまま
そうなれば助かる女性もたくさんいるはず!

男性がもっと育休を取った方がいいと思う理由はこちらの記事で書いてます↓

これからは、私も、もし、身近でパタハラを目撃したら、
「それはハラスメント!」
と発信していこうと思います。

 

ブログランキングに登録しています。


ワーキングマザーランキング

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でまこままをフォローしよう!

広告(大)

スポンサーリンク




広告(大)

スポンサーリンク




-夫の育休
-, ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

夫の育休

夫が育休に入りました!夫婦同時の育休生活の感想

とうとう夫の育休が始まりました。 と言っても、このブログをはじめて読む方には、 読者さん とうとうって? って感じですよね。 Contents1 今までのいきさつ2 で、夫婦で育休生活って実際どう?2

続きを読む

夫の育休

夫が家事育児をしてくれない!

我が家はずっと共働きですが、今まで、うちの夫は家事育児をあまり(ほとんど)しませんでした。今でも、夫婦喧嘩の8割9割は家事育児のことが原因です。 結構、同じようなご家庭もあると思うのですが、どうなんで

続きを読む

夫の育休

男性の育休は、意識高い人のもの?

男性の育休は意識が高い人が取るもの?男が育休取ったって、余計な仕事が増えるだけ?育休なんて取らないで稼いできて欲しい?育休なんていらないから、毎日定時帰りして欲しい?
こんな意見について、私が個人的に思うこと。

夫の育休

【続・男性育休のススメ】夫が育休を取る気になった理由

前回、私(妻)が夫に育休をとってもらいたい理由を書きましたが、 今回は、夫側の反応、夫が育休を取る気になった理由を書いてみたいと思います。 前回の記事↓ 今日も定時で帰ります。|ワーキングマザーま..

続きを読む

夫の育休

【続2・男性育休のススメ】男性育休について言いたいこと

我が家は第2子出産にあたり、夫婦で育休を取得する予定です。 我が家の話はこちら↓ 今日も定時で帰ります。|ワーキングマザーま…【男性育休のススメ】私が夫に育休を取ってもらいたいと思った理由 今日も

続きを読む

プロフィール

このブログを書いている人

まこまま
30代2児の母。ワーママ14年目。

詳しいプロフィールはこちら